ほうじ茶とは緑茶の種類のひとつで、煎茶やくき茶を焙煎したものです。
高温で焙煎されたお茶ならではのこうばしい香りが特長です。
また、炒ることによりカフェイン・タンニンが抑えられ、苦みや渋みもほとんどないので口当たりもあっさりしています。
6/19(水)に放送されたためしてガッテンでは「これぞスーパー日本茶 格安美味!幸せ1200倍」というタイトルでほうじ茶の香りのもつパワーについて特集され、今、注目を集めているお茶です。
そして、他にもお茶にはテアニンという成分が含まれています。これは緑茶のリラックス成分のひとつです。
ですが、ほうじ茶に含まれるテアニンは緑茶の100分の1程度・・・あまりリラックス効果があるようには思えません。
ところが、ためしてガッテンで調べたところ、ほうじ茶を飲んだ時に、なんと緑茶と同じくらいのリラックス効果が確認されたのです。しかもほうじ茶の場合は、香りをかぐだけで飲んだときと変わらないくらいのリラックス効果を得ることができるんです。
しかし、なぜこんな素晴らしい結果を得ることができたのか。
それは「ほうじる」つまり焙煎、煎ることに秘密があったのです。
お茶には、もともと300種類以上の香り成分が含まれています。
あまりに複雑すぎるのでお茶の香りを人工的に作り出すことは不可能とされています。 抹茶入りのお菓子なども、抹茶の香りを作り出すことが出来ないので本物の抹茶をまぶしています。
しかし残念ながら、そのほとんどは糖とくっついて茶葉の中に封じ込められている状態です。
しかし、茶葉をじわじわと加熱することにより、香り成分は糖から離れて外に出られるようになるのです。また、ほうじ茶のように強く焙煎され一定の温度を過ぎると、糖とアミノ酸がくっついて焙煎香(ばいせんこう)という香り成分が生まれます。
この焙煎香の中に、含まれているのが「ピラジン」という香り成分です。
このピラジンには、脳をリラックスさせたり、血行をよくしたりするはたらきがあります。つまり、お茶にもともと含まれるリラックス効果と、焙煎することで生まれる香り成分の相乗効果がよりリラックス効果をもたらしてくれるのです。